フェレットは異物の誤飲食が非常に多い動物です。
飲み込んでいるものが小さくわずかなものであれば薬による治療も可能ですが、薬で排出されない場合は手術が必要となります。
また病気や怪我のために手術が必要となる可能性もあります。
手術の際には麻酔が使われることになりますので、その安全性が気になるところです。
そこで今回はフェレットのが手術を受けることになった際に使用される麻酔について調べてみました。
麻酔の仕組み
麻酔とは、投薬により手術などの痛みを感じなくさせることです。
麻酔の仕組みには大きく分けて２つの種類があり、処置する場所の感覚を鈍らせて痛みを感じなくさせる局所麻酔と中枢神経を抑制させ痛みの刺激を脳に伝わらなくさせる全身麻酔とがあります。
全身麻酔では自律神経の働きが抑制されるため、呼吸が浅くなったり体温低下、血圧低下などが起こります。
このため麻酔の使用は慎重に行う必要があり、麻酔導入中は身体の変化をモニターすることが必要となります。
麻酔のリスク
身体にメスを入れる手術には麻酔が欠かせませんが、やはり麻酔にはリスクがあります。
肝臓や腎臓、心肺に負担がかかりますので、特に高齢の肥満のフェレットではリスクが高まります。
麻酔薬の選択や濃度が適切かどうか、手術中のモニタリングが適切かどうかも飼い主としては気にかかるところです。
ですが、麻酔を使用する際には事前に血液検査や心電図検査などの各種検査が行われ、身体の機能が麻酔に耐えられるかどうかを確かめます。
また、過去の事例から知見を積み重ねることによりフェレットの獣医療は日々発展しています。
麻酔薬の質の向上、麻酔監視装置の発達、麻酔管理スタッフの充実により、安全性は高まっていると言えるでしょう。
まとめ
麻酔の使用は100%安全とは言えず、麻酔による事故が起こる可能性は残っています。しかし、麻酔を使用し手術することによって治る病気が格段に増えたこともまた事実です。
前述したように麻酔の使用前には十分な検査が行われます。過度に恐れることなく、逆に簡単なことだろうと甘く見たりせず、冷静に考えて必要な判断をしてください。不安な点や分からない点はきちんと質問し、納得いくまで獣医の説明を聴くようにしましょう。
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