フェレットが体調を崩したときなど,食事をとらなくなると急速に衰弱し命を落とすことにもなりかねません。

そのようなときにシリンジ(針を付けていない注射器)で与えることのできるスープ(ダックスープ)が有効です。

このダックスープについてまとめてみました。

ダックスープとは

ダックスープとはアメリカで飼育経験の豊かな人たちによって考案されたフェレット用のスープ状の療養食です。

このダックスープは,手術後や病気が回復したばかりのフェレット,ストレスがたまったフェレット,痩せているフェレット,高齢のフェレットなどに最適なスープです。

フェレット ダックスープ 量 作り方

ダックスープの作り方と与え方3点

ここではネスレヘルスサイエンスから通販などで販売されているアイソカル・プラスを用いて作る手順をお知らせします。

このアイソカル・プラスは栄養価が高く,消化吸収の良い流動食で,乳糖を全く含んでいないので胃腸に障害がある場合や下痢をしている場合でも安心して与えられます。

しかし,保存料が含まれていないので,24時間以内に使い切る必要があります。

開封後に小分けして冷凍し,使う分だけ解凍して使うことも可能です。

ドライ(固形)フード100gを,同程度の量のぬるま湯(高温だと栄養が壊れてしまう)でふやかします。

ドライフードがふやけたら,これをつぶして,アイソカル・プラス200mL,水200mLを全てミキサーなどに入れてよく混合します。

このとき,バナナを少量加えても構いませんが,バナナには糖分が多く含まれているので,多く入れすぎないようにします。

これで約1週間分のダックスープになります。

よく混合したものを1食分ずつ小分けして冷凍します。

なお1日に3回を目安に与えてください。

一度に与えるダックスープは20mLまでにし,1日に与える回数はフェレットの様子を見ながら調節してください。

用いるシリンジの容量は10mLが適当ではないかと思います。

なお,与えるときは人肌に温めます。

濃い場合は解凍時に水で薄めてください。

最初はフェレットの鼻か口に少し付けて味見をさせ,自力でスープを飲ませてください。

なかなか飲まない場合は,乳糖を含まない子猫用粉ミルクを1杯加えてみて,味を変えてやってもいいかと思います。

ダックスープを拒否するのであれば,子猫用粉ミルクを直接のませるか,ダックスープをシリンジで強制的に与えてください。

シリンジで与える場合,フェレットの犬歯の後ろに差し込んで流し込むのがいいかと思います。

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まとめ

ダックスープについて簡単にまとめてみましたが,フェレットの体調が悪い場合は,まず獣医に診せてください。ダックスープはあくまでも栄養の補助なので,医療効果はありません。病気治療はあくまで獣医の指示を受けられることをお勧めします。


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