フェレットは下痢をしやすい体質だといわれています。
ただ単に環境の変化に対するストレスの場合もありますが、危険な病気の可能性もあります。
嘔吐や下痢を引き起こした場合、原因を素早く見つけることで素早い処置が可能になります。
嘔吐の症状を引き起こすことがある病気
まず、フェレットには玉ねぎ、にら、ニンニク類は絶対に与えてはいけません。
溶血性貧血を引き起こします。
またチョコレートやココア類も中毒症状を起こします。
チョコレート20~30gを与えてしまうと亡くなってしまうといわれています。
胃潰瘍や炎症性消化管疾患、すい臓の腫瘍が原因のインスリノーマ、副腎疾患、腎臓病、リンパ肉腫、誤食、毛球症(フェレットは毛玉を吐きだすことができません、胃の出口や腸で詰まって閉鎖になってしまう)、またインフルエンザなどに感染した場合なども嘔吐の症状がある場合があります。
下痢の症状を引き起こすことがある病気
下痢の大きな理由はストレス性、コウジムシや回虫などの寄生虫やウイルスへの感染、病気、の3つが考えられます。
環境の変化によるストレス、たとえばペットショップから家に連れてきたときや、新しいフェレットを迎えた時、それまでいたフェレットが下痢をするということがあります。
寄生虫は便からの感染が多いので散歩後や他のフェレットとの接触した後に発症する場合があります。
また症状は出ていなかったのがストレスなどで免疫力低下のため発症することもあります。
ウイルスによる伝染性の腸炎のグリーンウイルス(緑色の便が出る場合があるのでこの名前が付けられたが、緑色でない場合もある)も伝染性が強く、他のフェレットとの接触や飼っているフェレットが次々に下痢をした場合に考えられます。
病気が原因としては、黒いタール便がみられる胃潰瘍や進行すると水のような便や下痢が長く続いたり緑色の便やタール便が出る炎症性消化管疾患、リンパ肉腫、誤食による腸閉そくなどがあります。
まとめ
犬や猫の風邪は人間にはうつりませんし、人間の風邪も犬や猫にはうつりませんが、フェレットの場合は人間にうつり、また、人間の風邪やインフルエンザもフェレットにうつります。症状は咳や鼻水や熱が出る、重症になると下痢や嘔吐するなど人間とほぼ同じです。フェレットも人間も注意が必要です。フェレットの便は通常は黒やこげ茶色をしていますが、なんらかの原因で下痢になった場合は黄土色や赤色や緑色の便になることが多いようです。下痢をすると、脱水状態、栄養失調、体温の低下に注意が必要です。下痢が2日以上続く、嘔吐する、水やえさを食べない、ぐったりしている、急激にやせたなどの症状があれば、速やかに獣医に診てもらいましょう。
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