フェレットのオスとメスに特有の病気にはどのようなものがあるかについて調べました。
メス特有の病気
フェレットのメス特有の病気としてはエストロゲン過剰症があります。
フェレットのメスは性的に成熟すると発情しますが、共寝刺激がない限り排卵せず、その多くが発情を持続します。
発情中に卵巣から分泌されるエストロゲンという性ホルモンは発情期特有の身体の変化を起こさせると同時に骨髄の造血機能を抑制してしまいます。
発情が持続するとエストロゲンが分泌され続けるため、白血球の減少や血小板減少、貧血を起こします。
このような状態をエストロゲン過剰症と呼びます。
発情が1ヶ月以上続いた場合はこの病気の危険性が高いので、病院で診察を受けましょう。
この病気は一般的には避妊手術を受けていないメスに起こりますが、避妊手術済みでも起こる場合があります。
その原因の1つは卵巣が一部体内に残っている場合、もう1つは副腎腫瘍がある場合です。
オス特有の病気
フェレットのオスに特有の病気としては前立腺疾患が挙げられます。
前立腺は膀胱の前方にあり、尿道を囲むようにして存在している生殖に関わる器官で、前立腺液を分泌し、精子を活発にする働きがあります。
前立腺疾患は、なんらかの原因で前立腺が腫れ、主に尿が出にくくなるなどの症状が起きる病気の総称です。
前立腺が腫れる原因の多くは副腎疾患によって性ホルモンが過剰に分泌されることによります。
前立腺は尿道を囲んでいるため、腫れると尿道を圧迫したり、性ホルモンによって増殖した細胞が尿道を閉塞したりします。
前立腺の一部に体液や血液が溜まった袋ができたり(嚢胞)、感染症を起こして膿が溜まる(膿瘍)こともあります。
尿道が閉塞し排尿されない状態が続けば、腎不全を起こして最悪の事態になることもあります。
また腫れがひどくなると尿道だけでなく腸管も圧迫することがあります。
中年期を過ぎると発症することが多くなりますので、十分に気をつけましょう。
まとめ
エストロゲン過剰症は、まずは避妊手術を受けさせること、そしてホルモン分泌の異常を防ぐためきちんと明暗差をつけて飼育することが大切です。
前立腺疾患は副腎疾患が主な原因ですので、十分に成長してから去勢手術を受けさせ、エストロゲン過剰症の予防同様明暗差をきちんとつけた飼育を心がけましょう。
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