ミミヒゼンダニ(別名 耳(みみ)疥癬(かいせん)虫(ちゅう))という名の節足動物であるといわれています。
クモの仲間です。
大きさは0.3mm前後(肉眼でやっと確認できる大きさですが,ルーペや顕微鏡を用いる方がいいと思います)で,耳の中に寄生します(まれに耳の周囲に寄生する場合もありますが)。
外耳道内の上皮や組織液(体液),耳垢などを餌にして成長します。耳の中で産卵し,1週間ほどで孵化して,約3週間で成虫になり繁殖を繰り返します。
耳だにが寄生している動物(イヌやネコ等)から感染する場合もありますが,感染した動物の寝床や動物が歩いた道についた卵からも感染する可能性があると考えられています。
しかし,耳だには人には感染しません。
症状
耳だにが感染すると,耳がかゆくなるため,フェレットは耳を掻いたり,頭を左右に振るような仕草をするようになることがあります。
また,耳から異臭がしたり,黒い耳垢がたまることがあります。
このようなストレスから食欲をなくしたりします。
さらに,アレルギーによる炎症のために耳の内側や外側にかさぶたができ,これが耳の奥まで広がると鼓膜の破れにつながるので注意が必要です。
耳掃除の仕方6項目
フェレットの耳は掃除をしないと耳垢がたまっていきます。
そのままにしておくと,耳だにが入りやすくなり,臭くなってきますので常に清潔に保つために,2週間に1度の耳掃除は必要です。
しかし,困ったことに多くのフェレットは耳掃除が嫌いです。
嫌がって暴れ回ることもありますので,できれば2人がかりで耳掃除をする方がいいと思います。
どうしても一人しかいない場合は,フェレットが寝ているときがチャンスです。
①フェレット用のイヤークリーナーと綿棒(ベビー用と普通サイズ数本)を準備します。
②1人がフェレットの後ろの皮を片手でつかみ,落ちないようにもう一方の手の脇に挟んで下半身を持ちます。
もう一人が耳を軽く引っ張りながら耳を掃除します。
③耳掃除では,まず,耳の穴を押さえるようにして耳を揉んで耳の汚れを浮かします。
このとき,強く揉まないように注意します。
優しく揉むことが大切です。
④イヤークリーナーで浮かび上がった汚れを綿棒で取ります。
乾いた綿棒を使うとデリケートな耳を
傷つけてしまうことがありますので,必ずイヤークリーナーで湿らせてから行ってください。
まず,ベビー用綿棒で耳の穴をゆっくり拭き取り,その後,普通サイズの綿棒で耳の入り口や耳のひだについている汚れを拭き取ります。耳を傷つけないように優しく拭き取ってくださいね。
このとき,耳の奥まで綿棒を入れるのは絶対にやめてください。
耳の中が傷ついて炎症を起こしてしまうことがあります。
⑤耳掃除中に暴れてしまう場合は,掃除中や掃除後に栄養補給食品などを与えてやれば,耳掃除に慣れてきます。
⑥耳掃除がうまくできなければ,動物病院やペットショップに安価で耳掃除をしてくれるところもありますので,利用してみればいかがでしょうか。
まとめ
フェレットが耳だにに感染したら,動物病院で治療することをお勧めします。病院によって治療費は異なりますが,診察料は500円~1000円,耳垢検査,耳処置,スポット剤治療,虫薬注射などの処置はそれぞれ,
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