フェレットには絶対に生肉を与えてはいけないという人と,与えてもいいという人がいます。
その人たちの意見をまとめてみました。
フェレットと生肉についての双方の意見
①与えてはいけないという人の意見
野生にいるフェレットは,ウサギやネズミなどの小動物を捕獲し,毛や骨,内蔵やその中に含まれている草や果物などを丸ごと食べているが,ペットとして飼っているフェレットは,生肉を食べることで寄生虫や細菌に感染する危険性が高い。
生肉を与えると腸内に寄生虫が発生し,ボツリヌス菌による致命的な状態に直面する可能性があるため,生肉は絶対に与えてはいけない。
②与えてもいいという人の意見
フェレットは肉食であり,生肉の方が消化しやすい。
ただ,寄生虫対策のために冷凍すれば良い。
この処置によってほとんどの寄生虫はなくなるが,一部の種類には効果がない。
日本では各畜産農場や加工工場などで寄生虫検査を実施しているし,輸入食肉も検疫があるのでそれほど心配する必要はない。
地方の特産品の肉には注意が必要なので,その場合は食品衛生局で検査したものか否か確認すること。
また,肉食動物の胃酸は人間の20倍の濃度なので,細菌はこの胃酸でほとんどいなくなってしまう。
細菌の繁殖を最低限に抑えるために,りんご酢につけることも有効。リンゴ酢は体にもいいので洗い落とす必要もない。
相反する2つの意見について
生肉は消化がいいので,できれば与える方がいいというのが双方の意見であるようですが,問題は細菌と寄生虫にあるようです。
寄生虫対策のために必ず冷凍することが大切であるということがわかりました。
ただ,細菌については,胃酸だけでは心配だという人は,完全な生肉にはなりませんが,肉の表面だけを煮たり焼いたりすればどうでしょうか。
細菌は肉の表面に付着し,内部には侵入しません。
それなら内部は生肉であり,細菌もなくなるので,与えても大丈夫だと思うのですがまた,リンゴ酸処理も試してみる価値はあると思います。
実際,イギリスなどでは,リンゴ酸処理をした生肉ミックスをペースト状にして与えているそうです。
まとめ
肉の種類は,鶏肉,牛肉,豚肉,ラム肉,馬肉,うさぎ,魚など何でもいいようです。ただフェレットの一番の好みは鶏肉のようですが…。生肉のミックスを作る際は最低1週間冷凍保管することが必要で,解凍は電子レンジか流水で行ってください。常温で解凍するとその間に雑菌が増殖してしまう可能性があります。また,生後6ヶ月未満のフェレットにレバーは禁物です。与えないでください。
1日の食事量は雄のフェレットで50~100g,雌のフェレットで40~70gといわれています。フェレットの様子を観察しながら,与える量を調節することが大切です。なお,餌の中における肉のおおよその目安は約25%です。
フェレットはもともと肉食動物であり,肉類の消化・吸収に秀でています。また,肉には有益なビタミンやアミノ酸が豊富に含まれていますので,生や加熱処理に関わらず与えていきたいものです。手作りの餌を与える場合,肉に付いている細菌や寄生虫に十分注意して準備してください。
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